持続可能なビジネスモデルに必要となる要素とは
こんばんは!
世の中の多くの会社員は連休真っ只中で幸せなお時間をお過ごしでしょうか?笑
連休は初めの方は幸せなのですが、終わりが近づくにつれて徐々に気持ち的にも落ち込んできてしまうので、初めの方を大事にして時間を大切に過ごしましょう!
さて、それでは本題です。
今回のテーマでは、ビジネスモデルを検討するにあたって極めて重要となる視点を皆さんに伝えたいと思います。
それは「八方よし」という言葉です。
※ディスカヴァー・トゥエンティワン 「持続可能な資本主義」より引用
皆さんは「三方よし」という言葉はご存知でしょうか?
江戸時代あたりからこの考え方が生まれたと言われいる言葉で、「売り手、買い手、社会の3者が満足するビジネスモデルはよい商売と言える」という内容です。
その三方よしの範囲をより詳細にかつ広げ、表現したものが「八方よし」です。
この言葉は、企業が以下8者と良好な関係性を保つことができるビジネスモデルは良い商売であるということを表現しております。
・経営者
・社員
・取引先・債権者
・株主
・顧客
・地域
・社会
・国
例えばよく聞くブラック企業について八方よしの観点から考えてみると、「企業」と「社員」の関係性が不良であるということが分かるかと思います。
このように不適切な関係性がある状態は長くは続かず、社員のモチベーションが上がらずパフォーマンス低下に繋がったり、休業したり、最悪退職に繋がったりする可能性もあります。
また、企業の悪い噂が広がり会社に入社したい人が現れなくなってしまう可能性もあります。
従って、ブラック企業は持続可能なビジネスモデルとは言えない、ということが分かるかと思います。
また、次に「企業」と「社会性」との間の関係性が不良である場合を考えてみましょう。
例えば現在で言うと脱炭素に対する考え方が際立ってきております。
それに伴い、二酸化炭素排出量を大幅に低減するビジネスモデルをより一層要求されるようになってきております。
しかし、企業側がこの考えを無視して、大量の二酸化炭素を排出するビジネスを継続し続けたらどうなるでしょう?
きっと、国が何かしらの金銭的規制を制定し、この企業は満足に従来通り収益を上げることができなくなってしまうでしょう。
従って本ケースも同様に、持続可能なビジネスモデルにはなり得なくなってしまいます。
最後に、「企業」と「株主」の関係性についてです。
例えば企業側の業績が良好になってきているのにも関わらず全く増配しなかった場合、ルールには反しておりませんが株主からしたら面白くないでしょう。
そうなると株主から見限られ、徐々にその企業に投資する株主が離れていくでしょう。
その結果、企業は株主からの投資金を事業活動で利用することができなくなり、資金繰りの面で問題を起こしてしまう、ということに繋がってしまいます。
従って本ケースも持続可能になり得ません。
以上、3ケース分しか例を出し説明することができませんでしたが、八方よしに反するビジネスモデルは持続可能にはなり得ない、ということが分かるかと思います。
その理由としては、八方よしに反するということは、たとえその時法律やコンプライアンスの面から問題なかったとしても、将来的に公的もしくは私的に金銭的制裁を受けるリスクを秘めているからです。
従って、あるビジネスモデルが持続可能であるためには、八方よしの成立が必要条件と言えます。
僕が本テーマで皆さんに伝えたいことは以上です。
将来脱サラ後のビジネスモデルを検討する際は、八方よしの考え方を取り入れたいなと思います!